12月18日(金)に社内研修を実施しました。
今回は「ターミナルケア(担当講師:奥玲子先生)」について、
座学を中心に学びました。
毎年約130万人が亡くなっていますが、このうち8割の人が医療機関で臨終を迎えています。
しかし、多くの方が住み慣れた我が家や、お世話になった施設で穏やかに死を迎える在宅死を望んでおり、
在宅死を実現できた人は統計で4人に1人しかいません。
そのため、厚労省は「病院死」から「在宅死」への転換を図っています。
さて、このように人生の最終段階を迎える方々がやすらかな看取りを迎えるために、
介護職員として何ができるのでしょうか?
介護職員にできる看取りのケアは、主に下記の3つです。
①身体的ケア
②精神的ケア
③社会的ケア
①・②は主に本人への身体的な介助や、コミュニケーションによる精神的なケアです。
③は主にご家族へのケアであり、本人と話したことや家族への想いを伝えていくことです。
これらの本人・家族に寄り添ったターミナルケアが求められます。
本人・家族への声掛けのポイントは次の通りです。
■症状に関する話ばかりでなく、外の環境などの話をする
■職員同士で情報を共有し、ご家族や本人に同じ事を何度も聞かない
■体調を考慮し、話しかけるタイミングをつかむ
■「はい」「いいえ」で答えられる質問だけでなく、自由に話せる質問をする
■家族関係については元気なうちに聞いておく
■家族や面会者の続柄、どんな役割を担っているかなど、関係性を整理しておく
■ご家族に、悩みや不安があればいつでも話を聞ける態勢を整える
■ご家族からは気づけないような専門職からの視点も大事にする
人生はいつ終わりを迎えるのかは誰にもわかりません。
万が一のときに備えて、大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかを
家族など信頼している人たちと話し合っておくことが大切です。
それが人生会議です。
人生会議を行うことで、本人の意思が尊重され、残される家族の心が和らぐことに繋がります。
今回の研修では、人生会議にむけてエンディングノートを作成するワークも行いました。
今までの人生について振り返り、いろんな思い出や大切な人へのメッセージを書いていき、
現在の自分の思いを整理することができました。
次回の研修はまだ未定ですが、決まり次第ご連絡します。
ぜひ参加してください!