サンラインの派遣スタッフとして働き始める方向けの研修です。
就労するにあたっての心構え・接遇・コミュニケーション技術・タイムカードの記入の仕方・安全衛生に関して気を付けるべき事などを丁寧にご指導いたします。
これらの研修によって、サンラインの派遣スタッフとして自信を持って就業を始めることができます。
介護の現場では常に新しい知識や情報を取り入れる必要があります。そのため、サンラインでは専門職として必要とされる基本的な内容から、スキルを高める専門的な内容まで年間カリキュラムに沿って派遣社員全員の方を対象に実施しています。(1研修3~6時間程度)
研修は提携先である湘南ケアカレッジにて行っております。
ベッドや車椅子などの設備が整った環境であり、さらに分野ごとの専門家をお招きして、参加型の講義を行っています。
※一般の方も参加可能です。
「ボディメカニクス講座3 級」では、ボディメカニクスの基本を学びます。
介護士の中で、体に不安がある人は68%にも及ぶそうです。
その中の最も不安な痛みが『腰痛』。
ボディメカニクスの原則、そして人を動かす『コツ』を学び、“身体に負担のかからない介護” で現場に活かしてもらえる研修を実施しております。
ボディメカニクスとは・・・
姿勢を安定させて、力を入れなくても介護者を支えたり、動かしたりすることができる介護技術
ボディメカニクスの原則
ボディメカニクス3 級では、ボディメカニクスの原則を理解します。
特に背筋を伸ばすことは重要です。背筋が曲がってしまうと腰にかかる負担が大きくなってしまいます。負担の大きい介護は、なるべく大きい筋肉を使うように意識すると疲れにくくなるなど、今まで知らなかった・気づかなかったことを学んでいきます。
身体を使う時に意識するポイントを覚えるだけで、力を入れやすくなったり、力を入れなくても簡単に移乗することができます。ポイントをひとつひとつ抑えながら、実践形式で移乗介助を体験します。実技は2~3 名のペアで行っていただき、お互いに教え合いながら、先生に聞きながら実践していきます。
「ボディメカニクス講座2 級」では、ボディメカニクスの応用を学びます。
2 級では、ボディメカニクス3 級で学んだ原則や人を動かす『コツ』をより実践形式で学んでいきます。
介助をする上で、「前かがみになること・身体をひねること・持ち上げること」は、身体への負担が大きく腰痛の原因となります。
大きい筋肉の使い方や、てこの原理を使って簡単に起こす方法などを2~3名のペアで実技を行っていただきます。
バスタオルやごみ袋、椅子などといったどこにでもある用具を使う介助方法もあり、より負担の少ない介護を体験することができます。
他にも、手の形や足の指の使い方で力の入り方が変わったり、上下に動かす(持ち上げる)のではなく横に動かすことを意識したり…目から鱗の情報が盛りだくさんです。
6 時間の研修では実技がほとんどの時間を占めていましたが、腰や膝が痛いと言った声は一つもありません。
身体に負担の少ない介護を体験することができます。
「介護における自然な動きについて」「衣服の着脱」「食事の介助、誤嚥防止」などの介護における基本的な知識や技術について学びます。
介護者は、私たちが日ごろ無意識に繰り返している動作が、どのような流れで行われているのかを知る必要があります。例えば、寝返り・起き上がり・立ち上がりなどといった、誰もが当たり前に行う動作。この動作は、利用者さんも毎日行うことです。
この動作の基礎知識を学ぶことで、本人の力を最大限に引き出す(自立支援を促す)ことで、双方にとって安全で安楽な介助を行えます。
(例) 起き上がりのしくみ
1. 膝を立てる(起き上がろうとする反対の膝)
2. 横を向く(膝が内側に倒れる)
3. 膝下を下ろす(ベッドの場合)
4. 上体を起こす(肩肘立ち(60 度程度)から徐々に状態を起こす)
5. 起き上がり(端座位)
利用者さんが握手をできて「手を強く握れる人」であれば、「手を強く握ってください」と声を掛けてみてください。この一言で、利用者さんを簡単に起き上がってもらう事ができます。
上記のしくみを理解することに加え、利用者さんへの『声掛け』を工夫することでより安楽な介護をすることができます。
声掛けや身体の支え方・触れ方など、些細なことを工夫することで、自分も利用者さんも楽になる介護を学びます。
「いざという時に困らない救命救急」では、現場で使える蘇生処置について学びます。
誰もが、命を救う救助者になり得る。
命を救うことは、“準備と訓練” です。お医者さんでも看護師さんでも私たち一般市民でも、病院外でできる処置は限られています。この研修では、発見から救急隊へ引き継ぐまでを実践形式で学びます。
病院外での救命は、下記の処置を指します。
・「早期認識」から「通報」
・「一次救命処置(BLS)」=CPR(胸骨圧迫・気道確保・人工呼吸)、AED の利用
早期認識から通報までに、倒れた人の反応(意識)の確認を行います。心停止の可能性があると思われた場合は、周囲に119 番通報とAED の準備を促します。
研修では、発見から通報までの流れや救急車が到着するまでの処置を2 ~ 3 名のグループになり、実践形式で行います。
研修では、主にCPRの方法について学びます。胸骨圧迫は、人形を使用してリズムや押す強度などを確認します。
人工呼吸では、感染症防御具やバックマスク換気などの道具を使用して行います。また、AED の使用方法や使用時の周囲への声掛けなども実践形式で学びます。
講師は、DMAT(災害派遣医療チーム)の訓練も受け、手術室から集中治療室まで幅広い視野と経験を持つ看護師の方にお願いしています。実際の現場の状況や今までのご経験等も研修内で聞くことができます。
どんな仕事でも、お互いに協力しないと仕事はできません。介護施設でも同じです。
チームワーク研修では、仕事を円滑に行うための「考え方」について学びます。
この研修では、派遣に対する『思い込み』がテーマです。
「派遣だからできて当たり前」と思っている施設も多いかと思います。反対に、派遣スタッフは「できると期待されている」と思う方もいらっしゃると思います。お互いに派遣はできるという『思い込み』が、チームワーク(人間関係)を乱す要因になりかねないのです。
思い込みが起こる4つのポイント
①第一印象(見た目で人となりを判断する)
②事前の情報(人から聞いた情報を鵜呑みにする)
③経験(生きて来た経験(年数)が「私の時代は~だったから!」と決めつける)
④思い込み(相手は何も思っていないのに「期待されている」「嫌われている」と思い込む)
「派遣だから仕事できるのは当たり前」と思っている施設。しかし、実際に入って来る派遣スタッフは、実は介護経験の浅い方だったとします。派遣はできると『思い込んでいた』施設は、できないことに対して失望してしまうかもしれません。これが続くと派遣スタッフに良いイメージを持てなくなり、良好な人間関係を築くことが難しくなります。
こうなる前に、お互いに思い込みから始めるのではなく、その人の個性をお互いに知っていくことが、カバーし合えるチームを作る上で重要になっていきます。
チームケアとは、利用者さんの目標(生きることや歩きたいなどの希望)を支えることです。
常勤・非常勤・派遣と立場は違えど、チームとしての目標がどこにあるのかを理解し、目標を達成するために、それぞれ自分に何ができるのかを考えて行動することが、より良い介護の提供に繋がります。数名のグループワークを通じて、自分の持っている「思い込み」に気づき、対処方法を学びます。
アンガーマネジメント」では、怒りのコントロール方法について学びます。
“アンガー”は「怒り・憤慨」、“マネジメント”は「管理」を意味します。
つまり、アンガーマネジメントとは『怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようになること』を指します。
この方法を学ぶメリットとしては、①後悔をしない、②上手に怒りを表現できるようになることです。怒るべきところで怒らなかったことを後悔したり、他人を傷つけてしまった経験は誰にでもあると思います。
上手に怒りを伝えられない人の特徴
①怒りを他の〇〇せいにする
②すべての人に好かれようとする
③自分の感情を把握できていない
④怒りを溜め込み爆発する
⑤言いたいことを何でも言ってしまう
講義内では、自分が怒りの感情を抱いた時の気持ち・行動や身体に起きた症状を振り返ります。例えば、イライラする・たくさん食べる・物を壊す・頭に血が上るなど、人によって怒った時に出る行動や症状は異なります。怒りとは、「何か問題が起こっている」ということを身体が教えてくれている状態です。
怒りのコントロール方法
①一呼吸間をとる:6秒程度数える
②憧れの人を演じる:怒らない人の気持ちを想像する
④ちょっと一休み:トイレに行く、などその場から離れる対処法を持っておく
まずは自分の怒り方を知ること。そうすれば、怒りの感情の消し方(減らし方)を考えられるようになります。
「介護の現場で役に立つ医学の基礎知識」では、心身の健康について、高齢者の疾患(心臓病や脳卒中、糖尿病など)の特徴について学びます。
「心身の健康とストレス」のメカニズムについて
人は、「ストレスを上手に対処できるタイプ」と「ストレスの影響を受けやすいタイプ」に分かれます。ストレスを受けやすい人は、ストレスに対する感受性が強い、マイナス思考、周囲の適切なサポート環境がない、ストレス解消方法が少ないなどの要素が挙げられます。
職場での人間関係や親の介護問題、借金など、様々な問題がストレッサーとして人々にストレスを与えます。ストレスを感じて、過食や多量飲酒・喫煙など生活習慣の乱れを積み重ねることにより、高血圧や糖尿病などの病気を発症します。その結果、最終的には脳卒中や心臓病に繋がってしまうのです。
高齢者の疾患の特徴
・疾患が慢性化しやすい
・合併症を併発しやすい
・潜在的な臓器障害が多い
・薬の副作用が出やすい
・症状が否定型的である(若い人と同じような症状が出るわけではない)
・検査結果で個人差が大きくなる
・環境(外的要因)の影響を受けやすい
呼吸器系・脳疾患系・心疾患系・糖尿病系の4つの疾患を取り上げ、各疾患に関わる臓器の正常な状態や正常値の把握、疾患が生じる原因や症状を資料や写真だけでなく、実際の動画も見ながら、現場の具体例と共に学びます。
「排泄ケア」では、おむつの構造や使い方、排泄による皮膚トラブルついて学びます
おむつの構造と使い方
おむつには漏れ防止の立体ギャザーがあります。ギャザーをしっかりと立てること、また適切なサイズのパットを組み合わせることにより尿漏れだけではなく、着心地が悪くておむつを外してしまうといった問題も解決できるようになります。
この講義では、おむつとパットの組み合わせ方、ギャザーの立て方などを学び、普段利用しているおむつを用いて、おむつの履き方の実技を行います。
しかし、一番はおむつに頼らない方法を見極めていくことです。治療や生活環境の工夫など生活を見直しをすることが大切です。
排泄による皮膚トラブル
いわゆる「おむつかぶれ」の原因となるものが、
①排泄物(便や尿)との接触、
②尿や汗によるムレ、
③洗浄時や拭き取り時の摩擦刺激
の3つです。こうした状態が続き皮膚が浸軟すると、菌が繁殖しやすくなり、皮膚トラブルの原因となっていきます。おむつをずっとつけておくリスク、そして薬(軟膏や下剤など)を使う事のメリット・デメリットを知り、排泄ケアのアプローチ方法を学びます。
排泄ケアで一番に考えないといけないことは、「本人のため」のケアであることです。
講義では、トイレに行く一連の流れを分析し、それぞれの行動に対し、どのような情報が必要かをグループワークも行います。
「精神科疾患について」では、統合失調症を中心に『精神科医療の歴史』『精神科疾患についての考え方』『精神科患者への対応』について講義形式で学んでいきます。
現在では、精神科疾患を抱える利用者さんを受け入れる高齢者施設が増えつつあります。その為、介護職員も精神科疾患についての知識が必要です。
人の心には、“心を安定に保つ為の機能”があります。
人は、その機能では対処しきれない程のストレスを抱える事で、精神科疾患の症状を発症します。精神科疾患の中でも有名な統合失調症は、『生まれながらにして持ち合わせたストレスに対する脆さ』と『日常的にかかる過度なストレス』が合わさって発症すると言われています。
統合失調症には、以下の症状があります。
【陽性症状】
【陰性症状】
【認知障害】
せん妄や無為自閉(ぼーっとする)などの症状で、認知症やうつ病と間違われやすい統合失調症ですが、その治療法としては薬物療法が大切になっていきます。抗精神病薬が主体となりますが、その人の“素質”をカバーする役割を担うので、無理に薬をやめず、飲み続ける必要があります。症状によって薬が違うので、利用者さんが服薬している薬を把握する事で、その利用者さんの症状を薬から知る事もできます。
また精神科疾患を抱える方は、不安や恐怖、怒りなどネガティブな感情を抱いている事が多いです。そのような気持ちに寄り添い、話を聞いていく事が重要です。また、同じ職場内の多職種(医師や看護師など)と連携し、チームで対応する事が大切になります。
研修では、経験が豊富な看護師を講師に招き、精神科疾患の特徴や実際の現場での対応策を質問形式で理解を深めていきます。
当社では、資格がない方・経験のない方へのお仕事のご案内も行っております。
1 人でも多くの方が介護に携われる様に「資格取得支援制度」を設けております。
介護職員初任者研修・実務者研修の資格を働きながら取得する事が出来ます。
*スクーリングの際の勤務日数調整は当社で行います。
湘南ケアカレッジにて資格の取得が可能です。
資格取得支援制度についての詳細(申込み方法・支給方法など)につきましては、弊社までお気軽にお問合せ下さい。