前回に引き続き、6/10に行った社内研修の内容についてご紹介させていただきます。
今回は、精神疾患への理解について です。
精神疾患にはさまざまなものがものがあります。
統合失調症やうつ病、適応障害、アルコール依存症・・・
よく耳にするものばかりですね。
精神疾患を抱え精神状態が変化すると、言動や行動に影響が出てきます。
その結果、本人だけでなく、家族や周囲の人々を巻き込んでしまい、
生活に大きな影響が出てきてしまいます。
それではなぜこのような精神疾患が起こってしまうのでしょうか?
ここでは、人の「こころ」の構造をもとに考えていきたいと思います。
人の「こころ」には主に3つの機能によって構成されています。
本能や欲求を満たすことで快を得ようとするエス
エスによるエネルギーを抑制、禁止しようとする超自我
エスによる欲求を現実に合わせ調整したり、エスと超自我の葛藤を調整する自我
この3つがうまく機能することで「こころ」が安定に保たれ現実世界に適応することができます。
しかし、対人関係のもつれや、環境の変化によってストレスがかかると自我が脅かされてしまいます。
この時、「こころ」は防衛機制という対処法を用いて自我を守ろうとします。
防衛機制にはさまざまな種類があり、ここではその中のいくつかを紹介します。
「抑制」・・・現実に受け入れることができないものを無意識に押し込めます。
「退行」・・・苦境に立たされたときに、心を子どもに戻すことで不安を取り除きます。
「否認」・・・受け入れがたい欲求や体験を認めないようにします。
このような防衛機制を用いることで人は自我が崩れてしまうのを防いでいます。
しかし、ストレスが強すぎてこの防衛機制を用いても自我を守れなかったとき、
「こころ」の3つの機能のバランスが崩れてしまい精神疾患が引き起こされてしまうのです。
今回は「こころ」の構造から精神疾患について考えていきました。
次回は統合失調症に焦点を当てて、発症メカニズムや対応について書いていきたいと思います。
お楽しみに☆彡